ブルーベリーの品種選び|地域に合った苗を選ぶのが成功のカギ
こんにちは、WATANABE FARMのワタナベです。
「ブルーベリーって、どれも同じなんでしょ?」
そんなふうに思っていませんか?
実はブルーベリーにはさまざまな種類があり、日本で市販されている苗は大きく分けて 3つのタイプ に分けられます。
- ノーザンハイブッシュ
- サザンハイブッシュ
- ラビットアイ
それぞれに特徴や適した地域があるため、品種選びを間違えると「花は咲いたのに実がならない」「枯れてしまった」なんてことにもなりかねません。
ここでは、家庭菜園でも失敗しないために押さえておきたい、3タイプの特徴と選び方 を詳しく解説します。
1. ノーザンハイブッシュ|寒冷地向けで大粒が魅力
ノーザンハイブッシュは、アメリカ北部が原産のブルーベリーで、寒さにとても強い品種 です。
- 適した地域:東北・北海道など雪が多い寒冷地
- 特徴:
- 冬の低温(休眠期)がしっかり必要
- 粒が大きく、生食でも食べごたえがある
- 品種によっては 500円玉サイズの実 をつけることも
私が住んでいる秋田も雪が積もる地域ですが、ノーザンハイブッシュなら問題なく育ちます。寒冷地にお住まいの方には、まずこのタイプをおすすめします。
2. サザンハイブッシュ|温暖地向けで早生タイプ
サザンハイブッシュは、ノーザンハイブッシュと暖地の野生種を掛け合わせた品種。暖かい地域でも栽培できる のが大きな特徴です。
- 適した地域:関東以西の温暖地、四国・九州など
- 特徴:
- 休眠に必要な寒さが少なくても実をつける
- 成長が早く、5月〜6月頃から収穫できる早生タイプ が多い
- 甘みが強く、生食向き
温暖地ではノーザンハイブッシュが休眠不足で育ちにくいことがあります。その点、サザンハイブッシュなら安心です。
3. ラビットアイ|丈夫で収穫量が多い
ラビットアイは、アメリカ南部が原産のブルーベリー。とても丈夫で育てやすく、収穫量も多い のが魅力です。
- 適した地域:関東以西の地域全般
- 特徴:
- 樹勢が強く、育てやすい
- 果実はやや小粒だが、収穫量が多い
- 加工用に最適(ジャム・ジュースなど)
- 完熟させると甘みが強くなる
ラビットアイは自家受粉しにくいため、2品種以上を組み合わせて植える と結実しやすくなります。庭や家庭菜園で長く楽しみたい方にぴったりです。
品種選びのポイント|地域と目的に合わせよう
同じブルーベリーでも、品種によって「育てやすい地域」や「実の特徴」がまったく違います。
- 寒冷地(東北・北海道など雪国)
→ ノーザンハイブッシュ - 温暖地(関東以西〜九州)
→ サザンハイブッシュ または ラビットアイ - 収穫量を優先、加工したい
→ ラビットアイ - 大粒で生食を楽しみたい
→ ノーザンハイブッシュ or サザンハイブッシュ
自分の住む場所や目的に合った品種を選ぶことが、ブルーベリー栽培を成功させる一番の近道です。
まとめ|品種選びが成功の第一歩
- ブルーベリーは大きく 3タイプ(ノーザン・サザン・ラビットアイ) に分かれる
- 地域の気候に合わない品種を選ぶと育ちにくい
- 目的(生食・加工・収穫量)に応じて選ぶと楽しみ方が広がる
ブルーベリー栽培は「品種選び」から始まります。正しく選べば、家庭菜園でも毎年たっぷり収穫できますよ。
あなたの住む地域には、どのブルーベリーが合いそうですか?